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「新卒紹介」普及の背景

「厳選採用」に対応する新しい新卒採用手法

イメージ多様化する新卒採用手法の中でも、厳選採用という現代的な企業ニーズにきめ細かく対応できるスタイルとして注目されているのが「新卒紹介」だ。一般的になってきたのは2000年代に入ってから。比較的新しい採用手法だが、中途採用では多くの企業に利用されてきた人材紹介サービスの「新卒版」ということで、人事・採用担当者にとってはプロセスなどをイメージしやすいサービスではないだろうか。

新卒紹介を他の新卒採用手法と比較した時、特徴的なのは「成功報酬制」であるということ。大体10名以下の採用であれば、メディアを使った公募よりもコストを低く抑えることが可能だ。また、紹介会社があらかじめスクリーニング(選別)した学生のみに会えることから、エントリーの管理や説明会の開催といった実務を大幅に削減できるメリットもある。さらに、特定分野に特化した紹介会社は、通常の公募では採用が難しいとされる層の学生をターゲットとした紹介も行っている。

従来型の新卒採用ではカバーしきれなかった企業ニーズを満たす、柔軟性の高いソリューション。それが「新卒紹介」といえるだろう。

「新卒紹介」を利用しているのはどんな学生か

イメージ新卒紹介は、まだ新しいサービスなので、人事・採用担当者にその特徴が十分に認識されていない部分がある。たとえば、紹介会社に対して最も多い質問は、「新卒紹介を利用しているのは、どんな学生なのか」というものだ。この質問の背後にあるのは、「自力で就職活動ができない(意欲や活力のない)学生が多いのではないか」という疑いだろう。

では、実際にはどのような学生が新卒紹介を利用しているのだろうか。答えは「自己応募の学生とレベルの違いはまったくない」というものだ。

その理由は以下のようになる。

  1. 新卒紹介を利用している学生のほとんどは、公募での就職活動(自己応募)も並行して行っている。
  2. 学生は、新卒紹介を「情報源の一つ」と捉えている。一般の就職メディアには出ない隠れた優良企業の求人を求めて登録する学生が多く、中途の人材紹介のように「就職活動の代行をしてもらう」という意識の学生は少ない。
  3. 仮に意欲や活力のない学生がいても、紹介会社は、企業が採用しなければ成功報酬が受け取れないので、あえて紹介することはまずない。

新卒紹介を活用しているのは、情報感度が高く、他人とは違う情報源も持っておきたいという意識の強い学生といえるのだ。また、家族や友人とは違う第三者の意見やアドバイスも聞いてみたいと考えるなど、自分自身を客観視できる学生が多いともいえるだろう。

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企画・編集:『日本の人事部』編集部

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