上位校の優秀層学生をベンチャー企業に紹介
大手志向ではない明確な志望意識も形成
プロローグ
新卒学生の大手企業志向、ブランド企業志向には根強いものがある。昨今の不況がそれにさらに拍車をかけている。しかし、米国をはじめとする諸外国では、優秀な若者がどんどん新興ビジネスの世界に飛び込み、新たなマーケットや技術開発に取り組んでいる。このままでは、日本と世界の格差が広がってしまうのではないだろうか。そんな問題意識から、ベンチャー企業の優秀人材の採用支援に特化し、高い評価を得ているのがスローガンだ。登録している学生の50%以上が東大、一橋、早慶で占められているという同社の新卒紹介についてうかがった。
コンセプトは「ベンチャーヒューマンキャピタル」
----まずは、ベンチャー企業に特化した新卒紹介を始められた経緯から教えてください。
世界では新しいビジネスが次々と生まれていますが、その多くは20~30代の若い経営陣が自由な発想で作り上げたものです。近年ではグーグルがそうですし、かつてのマイクロソフトやアップルもベンチャー企業として産声をあげました。米国にはそういう伝統があり、今もトップクラスの大学で学んだ若者が意欲的にベンチャーの世界に飛び込んでいます。
ところが日本では、東大をはじめとする上位校の優秀な学生ほど、大企業や世界的なブランド企業、たとえば有名コンサルティングファームなどに就職しているのが現実です。それが良くないとは言いませんが、確立された組織ではいかに優秀な人材でも、ビジネスリーダーとして認められるまでに、かなり長い時間が必要です。本来なら20代で次世代ビジネスを立ち上げ、世界で勝負できる人材が、回り道をする必要はないのではないか、ダイナミックなベンチャーの世界に最初から飛び込む人材がもっといてもいいのではないか。そんな思いで、2005年にベンチャー専門に優秀な新卒学生を紹介するサービスをスタートさせたのです。
---現在、御社のサービスを利用されているのはどういった企業でしょうか。
私どもでは「ベンチャー」を、従業員数1000名以下で、強い成長志向と潜在力を持つ企業と、敢えて大まかに定義しています。この条件に当てはまれば、上場企業もご利用になれますし、従業員が数名という少数精鋭企業ともお取り引きさせていただいています。
ただ、優秀な人材のファーストキャリアとなる企業なので、どこでもいいというわけにはいきません。私どもが考える「優良ベンチャー」の条件を満たすことを前提にご紹介を行っています。具体的には、事業を通して社会をどう変えていきたいのか明確なビジョンを持つ企業、ベンチャーであっても優秀な人材を採用することへの強いこだわりを持つ企業、そしてトップ自らがそういった思いを語ってくださる企業…。現在、私どもがご紹介を行っているのはそういった特徴を持つ企業ばかりです。
ベンチャーキャピタルが、企業を目利きした上で資金面の支援を行っていくように、私どもは優良ベンチャーと確信した企業を人材採用の面で応援していく「ベンチャーヒューマンキャピタル」でありたいと考えています。
セミナーと個別紹介を組み合わせたハイブリッド型サービス
---優秀な学生を集め、なおかつ高い内定承諾率をあげられるノウハウとはどのようなものでしょうか。
私どもがご紹介している学生のうち、東大、一橋、早慶クラスの学生は全体の50%以上。理系学生が約35%で、そのうちの70%前後が大学院生です。
当社では、上位校の学生の中からさらに優秀な学生だけを集めるために、3年生のかなり早い時期から継続的にハイレベルなビジネス系のセミナーを行っています。この段階では特にベンチャーだけを勧めることはなく、さまざまなキャリア形成のコースがあるという話が中心です。私自身も講師を務めますが、「東大から日本IBMを経て、その後ベンチャーを起業した…」という経歴から、大企業とベンチャーのそれぞれの良い点、悪い点を話すと、説得力があると感じてくれるようです。
こうして学生との信頼関係を十分に築いてから、本格的に紹介を行います。といってもベンチャーの場合、学生も「どんな会社なのかよく知らない」というケースが多いので、まず企業セミナーを開催し、興味を持ってくれた学生を引き続きフォローしていくという、ハイブリッド型紹介サービスを中心にしています。ここで、それぞれの企業が欲しい層の学生をセミナーにどう呼び込むか、その企業の魅力をいかに伝え、興味を持ってもらうかというところが、私どもが最も注力している部分であり独自のノウハウだと思っています。
内定時点でベンチャーへの明確な志望意識を形成していますので承諾率は高く、入社までのフォローもしっかり行います。おかげさまで、「ベンチャーには絶対来てくれないと思っていた人材が採れた」「非常に質が高かった」といった評価をいただいています。採用した学生が活躍している、入社2年目で早くも取締役に抜擢されたといった事例をお聞きすると、私どもも非常にうれしく思います。
企業と学生の双方から納得してもらえる紹介を
---とてもハイレベルな新卒紹介ですが必要な費用を教えてください。
基本的なシステムは、一般的な新卒紹介と同じ成功報酬制です。採用一人当たりのフィーも特別に高額に設定しておりません。企業セミナーと組み合わせるハイブリッド型の場合のみ一定額の着手金をいただきますが、これも一人分の成功報酬の数分の一程度の額ですので、採用確率を上げたい場合にはハイブリッド型をお勧めしています。
--御社に紹介を依頼したい時にはどうすればいいのでしょうか。
これまでは、私どもが優良ベンチャーと惚れ込んだ企業に直接アプローチさせていただくことがほとんどでした。今後もこのスタイルは変わらないと思いますが、「もっと早く声をかけてほしかったのに」という声を経営者の方からお聞きすることもあります。私どももベンチャー界の情報にはアンテナを張っていますが、すべてをカバーすることはできません。優秀な新卒を採用したいというご計画がありましたら、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
とはいえ、上位校の学生に絞ってご紹介している関係上、客観的な視点から、採用競合に勝つのは難しいのではないかとご意見を申し上げるケースがあるかもしれません。その点だけは、あしからずご了承願います。
---ありがとうございました。企業にも学生にも納得してもらえる紹介に徹しておられる御社の真摯な姿勢がよく理解できました。

企業データ
| 社名 | スローガン株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 〒101-0047 東京都千代田区内神田2-6-11若松ビル4F |
| 事業内容 |
|
| 設立 | 2005年10月24日 |
| 代表者名 | 代表取締役社長 伊藤 豊 |

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