
低リスクで高ポテンシャル人材を採用するには?(VOL.15)
(株)アスリートプランニングの小池と申します。
前回に引き続き体育会採用における【内定者フォロー】についてお伝えします。
今回は【内定者フォロー支援実例】vol.3です。
弊社が取り組んだ成功支援例について、何がどう良くて、ポイントは何だったのかをご参考にしていただければ幸いです。
前回のおさらいとして、内定者フォローにおいては4つの理解が大事ですということをお伝えしました。つまり、「自分」「同期」「仕事」「会社」への理解です。
今からお伝えするプログラムは「同期」への理解を切り口としています。
※プログラムはどの理解を促進するかにより特徴が異なるので、課題点によってい使い分ける必要が
あります。
事例:【同期理解促進】発散系ワーク
支援企業:広告業界 プロジェクトマネジメント職種
内定者学生数:15名
ご要望:同期と協力して盛り上がり、内定者同士の関係性構築を目指したい
課題:切磋琢磨したり、お互いで高めあえるチームビルディングが毎年できていない
導入策:仲間と協力してドミノをつなげる発散系ワーク
同期の仲間を知り、友好を深め、プロに求められる考え方を学ぶ事を目的として設計したワークです。
◆プログラム概要◆
目隠しをしながらドミノをチームで協力して並べていき、完成スピードとデザインを競います。
・ミッション:史上初、日本とアメリカを結ぶ橋を建設してください。
・状況設定:建設はジョイントベンチャーで行われます。
1社ごとに公平に建設範囲が分担されますが、自社の建設範囲の経路は自由です。
・建設方法:橋はドミノにて建設してください。
◆進め方◆
アメリカから日本までの距離の1/4を各社が担当します。540牌のドミノを全て使用しなくてはいけませんが、最初は270牌のドミノが配られます。残りの270牌のドミノは支給本部に置かれています。
持っているドミノを全て使い終われば、支給本部に行き、両手でつかめるだけのドミノをもらうこ
とができます。但し、1人が目隠しをして自分達のドミノの上をまたぎながら歩かなくてはいけないので、他の社員と協力して取りにいかなくてはいけません。各社とも一回だけストッパーのみを
もらうことも出来ます。各社ともドミノを全て使い切り、アメリカから日本まで繋がれば完成です。
【導入効果】
①メンバー間の結束力向上
何百という小さな牌を並べていかなければならず、チームメンバーと協力しなければ成し遂げることが出来ません。チームとして一つのものを作りだし、最後には全チームのドミノをつなげて倒すことで大きな達成感を味わうことができ、同期間の結束力が強化されます。
②仕事に対する意識の向上
地道にコツコツとドミノを並べることと仕事とを紐付け、仕事で成果を上げるためには、目の前のことに対してコツコツと努力していくことが重要だということに気付くことができます。
ポイントは、自己評価シートと他己評価シートを用いて定点観測をすることです。
始めにワーク前時点で各シートに記入をし、終わった後にも記入をしてお互いにフィードバックをします。そうすることでワークを通しての発見・気づきが得られます。
「自分の強み・弱みや思考を仲間に伝え、逆に仲間の強み・弱み・思考を聞く」
このプロセスが、ワークを挟むことでよりリアルになるのです。ミッション達成に向けて一緒に仕事を進めていく中で、仲間の良いところも逆に悪いところも見えてくるからです。
結果、【どういう自分なのか】【どういう仲間なのか】の相互理解を深めた上で結束力も高まるのです。
今まで、「自分」「同期」「仕事」「会社」への理解が最重要だとお伝えしてきましたが、
それぞれいかがでしたでしょうか。
何が足りていないのかを整理して打ち手を講じていけるとより良い内定者フォローに繋がるかもしれませんね。
以上、ご一読いただきありがとうございました。
![]() |
株式会社アスリートプランニング 新卒採用支援部 マネージャー |
---|---|
寄り添った課題提案を 最年少新卒領域責任者として従事しており、これまでに100社以上の企業様の採用支援をしてまいりました。累計12,000名以上の体育会学生との面談実績をもとに、リアルな学生の動向をお伝えします。採用におけるお悩みを一緒に解決しましょう。 |
専門家コラムナンバー
- 【21卒向け】内定辞退防止施策「オンラインメンタリング」 (2020-07-31)
- いい人が採れないのは誰のせい?~埼玉県 取締役 N様の質問~ (2020-07-20)
- 「戦友体験効果」を取り入れた21卒採用活動で辞退者を減らす (2020-04-17)
- 【中小企業の採用課題を解決】認知度UPで採用の成功事例を創る (2019-10-26)
- 【優秀な社員】に「退職します!」と言われる前に (2019-10-17)