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インタビュー
株式会社DYM・沖之城雅弘新卒紹介事業部マネージャーに聞く

ソーシャルメディア・トップの集客力で優秀な母集団を形成
マッチングシステムだけに頼らない、
きめ細かな新卒紹介サービス

「新卒紹介」を展開する企業には、既存の人材系事業に、新たなサービスとして「新卒紹介」を加えたというケースが多いが、今回ご紹介するDYMは、新規参入組。稼働性の高さと堅実さ、優秀な学生を数多く集めるその集客力で、注目を浴びている企業だ。元々のメーン事業であるSEOコンサルティングやメディアプロモーションを使ったアプローチなどを武器に、「ベンチャー企業」や「BtoBのサービスを行う企業」などから高い評価を得ている同社に、ソーシャルメディアを活用した優秀な学生の集客法などについて聞いた。

メディアPRのプロが仕掛ける、ソーシャルメディアを活用した学生の集客法とは

---貴社が得意分野とする、「ソーシャルメディアを使った学生の集客法」について教えてください。

株式会社DYM・沖之城雅弘人材コンサルティング部マネージャー

最初に、近年の就職活動の問題点について触れておきます。景気が低迷し、就職難が叫ばれるなか、学生の大手志向、安定志向が強まり、中堅、中小、ベンチャー企業などからは、「求人を出しても学生が集まらない」という声がよく聞こえてきます。また、せっかく内定を出しても、実際には一部の優秀な学生ばかりに内定が集中しているため、辞退が頻発。採用シーズンも終盤になってから、慌てて採用活動を再開する企業も多いようです。つまり、昨今は企業も学生も、勝ち組・負け組に二極化している状況といえるでしょう。

当社の新卒紹介のクライアント様には、ベンチャーやBtoBサービスの企業が多いのですが、まさに今述べたような状態で、採用に苦戦されています。優良企業にもかかわらず、学生には知名度の低いことが、一つの理由です。もちろん、優秀な学生のなかには、入社直後から大きな仕事を任されたり、個人の裁量が大きかったりするベンチャー企業を志望する人もいますが、人数にしてみれば少数。そのため、まずは学生を集客し、企業の存在そのものをアピールすることが重要なのです。

それには、当社が得意とするソーシャルメディアの活用が大変有効です。現在、Twitterでは約60,000人(※)の学生フォロワーを保持。また、Facebookでは国内最大級の就活情報ページとして、約59,000の「いいね!」(※)を獲得しています。(※ 2016年3月現在)

具体例としては、「Meets Company」というFacebook内のファンページがわかりやすいでしょう。これはベンチャー系の就職サイトといった趣もあるページで、ご登録企業様の選りすぐりの最新求人情報や、当社主催のマッチングイベントの告知などを掲載。たいへん機動性が高いものとなっています。おかげさまで、マッチングイベントは1日平均2開催、多い時には1日6開催する日もあります。ミスマッチを減らし、1社ごとの理解度やリーチ率が上がるように、参加企業は最大8社、学生は平均30〜40名に制限しているのですが、希望者は多く、学生参加者を80名くらいまで拡大しなければならないこともあります。

より意識の高い学生にアプローチするために、イベントの冒頭には著名人による講演をセッティング。学生からも好評を得ています。その結果、過去に参加した学生が、次回は他の学生を誘ってくれるといったように、よい連鎖反応も起こっています。

---「ソーシャルメディアで動く学生」には、どのような特徴がありますか?

一部の企業様が懸念されるような、「新卒紹介だけに頼って自分では活動しない」といった学生はまずいません。「日常的にソーシャルメディアを利用しているのは、ITリテラシーが高い優秀な学生」などと一般的に言われますが、実際、集まってくるのは非常に感度が高く、意欲的な学生たちです。

当社のメディアで集まってくる学生は、2017年卒80,000名以上(登録学生数)。その内訳は、早慶上智が30%、MARCHクラスが45%、国公立大が15%。登録段階で「学歴、コミュニケーション能力が高い」「ベンチャー志向が強い」「ITリテラシー、情報感度が高い」「素直で前向きで元気といった基本的な素養がある」学生に絞り込んでいますから、お客様にスクリーニングの手間をかけることなく、「優秀な学生を採用できる」と大変高い評価をいただいています。

「人のリアルな眼」と「客観性」で採用を成功させる

---「コミュニケーション能力の高さ」や「素直で前向き」といった項目は、どのように判断されているのでしょうか。

個別に判断しています。人材業では個人の登録内容をデータ化し、マッチングシステムにかけただけで人材を絞り込む企業もありますが、私どもはシステムに必要以上に重きを置いていません。近年、企業と学生との「ミスマッチ」が問題になっていますが、当社では、面談で得られた情報に加え、登録シートをコンサルタントが一枚ずつ丁寧にチェックしながら、学生の人となりを判断するようにしています。「人間は感情の動物である」などと言われますが、仕組みの利用は7割にとどめ、残りの3割はコンサルタント個人によって判断するというスタンスを貫いています。

大手企業の内定を得ている学生でも、適性や志向性を考えた上で、ベンチャー系企業を紹介する場合が多くあります。内定が出ている大手企業で働くメリット・デメリットと、ベンチャー企業で働くメリット・デメリットを当社コンサルタントが客観的に語ることで、最終的にはベンチャー企業に入社したという事例も数多い。これは、学生への面談やフォローなどをきめ細かに行い、信頼関係を結べているからこそ成せる技だと思っています。

採用にかかるマンパワーや予算によって上手にサービスを利用

---サービスメニューについて教えてください。

サービスメニューは、いわゆる一般的な「成果報酬型人材紹介」と、求人票の作成から学生の集客、1次選考に該当するスクリーニングまでを実施したうえで、必ず目標人数の採用をお約束する「採用アウトソーシング」の2パターンが基本で、いずれも先ほどご紹介したマッチングイベントへの参加料が含まれています(回数制限なし)。「採用アウトソーシング」の場合も、採用人数にコミットしたパック料金ですので、追加で料金が発生することはありません。また、お申込みを検討中で「試しにマッチングイベントに参加してみたい」という企業様には、イベントに単発で参加できるサービスもご用意しています。

ゼロから採用を始める企業様や、採用のマンパワーが不足している企業様、なかなか内定承諾を得られない企業様の場合は、「採用アウトソーシング」がおすすめです。最初から最後まで採用をお任せいただくことで、当社担当者が深く企業様とかかわり合い、よりマッチした人材採用が可能になるからです。また、学生も、紹介会社が第三者として介在すれば、客観的な情報を得ることができ、納得した上での入社が可能。結果、離職率の低下にも繋がってきます。

一方、ある程度、採用ノウハウを持った企業様や、内定辞退などで急きょ採用が必要な企業様などには、「成果報酬型人材紹介」のほうがよいと思います。当社では、内定辞退が出た企業様から至急の依頼を受け、2週間という短期間に3名の学生を採用した事例もございます。

---最後に、今後の展望についてお聞かせください。

繰り返しになりますが、当社の強みはメディアプロモーションです。そもそもSEOコンサルタンティングから始まった企業ですから、ネットメディアでは、学生がサイト検索をした際、検索結果画面の上位に表示されるというように、圧倒的な露出度を確保できます。

この利点を活かして、さらにソーシャルメディアの活用に力を入れていく予定です。具体的には新規メディア――第2新卒向け、エンジニア向けなど、個別のメディアの立ち上げを予定しています。さらなる学生の集客力の向上により、多くの企業様のお役に立てればと思っています。

---ソーシャルメディアによるプロモーションで優秀な母集団を形成できること、学生との密なコミュニケーションによって内定承諾率が上がることなど、貴社のサービスの特徴がよくわかりました。本日はありがとうございました。

株式会社DYM・沖之城雅弘人材コンサルティング部マネージャー

企業データ

社名 株式会社DYM
本社所在地 〒141-0031
西五反田2-28-5
第2オークラビル3階
事業内容 人材紹介・再就職支援
厚生労働省許可番号 13-ユ-304089
設立 2003年8月21日
代表者名 水谷 佑毅

会社情報 サービス情報 導入事例

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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