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インタビュー
株式会社マイナビ 若年雇用推進統括部 事業推進部 柳楽太郎部長に聞く

採用環境の変化にも柔軟に対応できる強み
辞退者を出さない効率的な採用を支援するマイナビの新卒紹介

経団連の示す「採用選考に関する指針」が再度変更されることになった。2年連続での変更は、過去にも例がない。新たな指針では選考開始が8月から6月へと前倒しされ、広報活動解禁以降に学生が企業研究を行う期間が2ヵ月短くなる。2017年卒の採用は、企業も学生も再び手探りでの活動を強いられることになりそうだ。そんな変化の絶えない採用市場の中で存在感を増している採用手法が「新卒紹介」だ。新卒採用の有力ブランドであるマイナビが手がける新卒紹介サービスとは、どのようなものなのか。その特色や効果的な利用方法、新サービスなどについて詳しく聞いた。

「母集団形成」から「採用候補集団形成」へ

---経団連の打ち出す新卒採用に関する指針が2年連続で変わることになりましたが。

株式会社マイナビ 若年雇用推進統括部 事業推進部 柳楽太郎部長2016年卒の新卒採用は「超短期化」といわれました。広報活動解禁が3月に、選考開始が8月にとそれぞれ大幅に繰り下げられたためです。そのため経団連非加盟企業や中堅・中小企業などは先行して内定を出しましたが、学生の方は内定を持ったまま8月の大手企業の選考を受け、結果的に大量の内定辞退者が生まれました。これを防ごうと、内定者に就職活動を終えることを迫る企業もあり、「オワハラ」という新語が話題にもなりました。また、総じてエントリー数やセミナー参加者数は減少し、スケジュールが短期化したにも関わらず、採用活動そのものはかえって長期化するという現象も見られました。近年でも、稀にみる混乱した年だったといえると思います。

2017年卒の新スケジュールは、こうした混乱を解消するために打ち出されたものです。選考開始が6月に繰り上がることで大手企業の内定出しが早くなり、中堅・中小企業も夏に山場を迎えることができます。その一方で、広報活動解禁は3月と変わりませんので、大手にとっては、母集団形成から絞り込みの期間が一段と短期化することが懸念されます。大手の採用が長引くようなことがあれば、再び内定辞退者が大量に発生する可能性も否定できません。企業も学生も、新スケジュールに対応するための模索を続けることになるでしょう。

このようにスケジュールが毎年変わると、企業が蓄積してきた過去の採用ノウハウもあまり役立ちません。どのくらいの予算をかけて、どのタイミングで広報活動やセミナーを行えばいいのか。また内定出しの時期はいつ頃がいいのか。きわめて難しい問題です。

こうした環境下で私どもの「マイナビ新卒紹介」への注目度は、企業からも学生からも着実に高くなっていることを実感しています。2016年卒においては、求人依頼が前年比で30%増となりました。学生の登録者数も、面談を担当するキャリアアドバイザーの人員を過去4年で5倍に拡大したほど増えています。2017年卒でも、より多くの企業、学生にご利用いただくことになると考えています。

---新卒採用市場で「新卒紹介」への評価が高まっている理由を教えてください。

最大の要因は、「機動的な運用が可能」ということだと思います。2016年卒、さらに2017年卒と採用環境の変化によって、年間の採用計画を緻密に立てることが難しくなっています。学生や競合企業が想定通りに動くとも限りません。こうした背景を受けて、チャンスと見た時に短期間で学生を集め、一気に選考し内定までもっていける新卒紹介への注目度が高まっているのだと思います。

新卒紹介は、いただいた求人にふさわしい学生を推薦し、各社が選考を行うシステムです。中途採用で人材紹介を利用されたことがあれば、おわかりになりやすいでしょう。推薦する学生はすべて、当社のキャリアアドバイザーが面談を行い、採用対象となるだけの能力や意欲を持ち合わせていることをチェックしています。さらに企業理解や応募意思なども確認した上で、ご紹介します。ここが公募で集める、いわゆる「母集団」との大きな違いといえるでしょう。

母集団には企業にとって採用ターゲットにならない学生や、大量エントリーする中でたまたま応募したような学生も含まれています。その中から本当に欲しい人材を限られた時間で選抜するには、相当な手間と経費が必要です。その点、新卒紹介で推薦する学生は、いわば1次面接を経た程度に絞り込まれた状態であり、選考効率を大幅にアップさせることができます。当社ではこの学生たちを「採用候補集団」と呼び、その精度を高めることに最大限の力を注いでいます。

新卒紹介の活用が有効なのは、第一には採用予定数が「5名以下」のケースです。公募に必要な広報活動予算やセミナー会場費、学生の対応をする担当者の人件費などを大幅に軽減でき、エントリー対応や面接調整などの作業工程が不要となるため、専任の採用担当者がいなくとも採用が完結できる場合があります。

第二は、「特定職種の採用」に特化して利用するケースです。たとえばメーカーなどから、「毎年採用する理系学生に比べて実績の少ない文系職種には採用ルートがないが、大々的に公募するマンパワーが割けない」といった課題をお聞きすることがあります。そのような場合には理系はリクルーターや人事による公募、文系は新卒紹介と使い分けることで満足度の高い採用結果を出すことができます。

第三は、地域限定採用や体育会系学生に特化した採用といった「条件つき採用」のケースです。「必要ではあるが、そこに力を割いても求める学生が集まるかどうかわからない。」そのような場合には大阪・名古屋オフィスでの登録や学内登録会、部活動人脈を通じた登録にも対応できるマイナビ新卒紹介がおすすめです。

口コミで上位校在籍者が集まる高いブランド力

---マイナビ新卒紹介の特色についてお聞かせください。

株式会社マイナビ 若年雇用推進統括部 事業推進部 柳楽太郎部長推薦する学生の質の高さには、自信を持っています。この背景には、毎年50万人以上の就活生が利用する就職サイト「マイナビ」を運営している会社という、ブランドの浸透があるのは間違いないでしょう。「あのマイナビだから安心」と、学生だけではなく、その家族や大学のキャリアセンターなどにも信頼していただいています。

過去に大学からは「新卒紹介は学生の積極性を削ぐのではないか」、企業からは「自分でエントリーする意欲のない学生は採用できないのではないか」などと、否定的に思われていたこともありました。しかし、利用する学生は公募でも紹介でも、最終的に自分が働きたいと思う企業を意思決定しているので、内定企業に対するモチベーションに差はありません。むしろ、情報感度の高い学生ほど、公募と新卒紹介を併用してチャンスを自ら増やすようになりました。また、最近では新卒紹介で就職に成功した学生がそのことを後輩に口コミで伝え、利用する学生も増えています。ここ数年は企業側でも、「新卒紹介を利用する学生の方がむしろ積極性、コミュニケーション力が高い」と、高く評価してくださっています。実際にマイナビでも、登録しているのは一般的に「上位校」といわれる大学の在籍学生が過半数です。

さらに当社が重視しているのが、キャリアアドバイザーによる1対1での面談です。この面談を終えてはじめて「本登録」となり、企業に推薦することが可能になります。面談では学生と比較的価値観の近い20代のアドバイザーが自身の体験を踏まえて、「仕事とは何か」「就職には何が大事か」を考えさせるサポートに注力しています。数あわせの推薦ではなく、しっかりした企業理解と応募意思を確認した上での推薦を行い、採用効率をあげていくことが最大のサービスだと考えているからです。あらかじめ精度の高いマッチングを行うことで、昨年は求人をいただいてから推薦・選考・内定まで、わずか1週間で到達した事例もありました。

また、マイナビ新卒紹介を利用するメリットの一つとして、「内定辞退がほとんどない」ことが挙げられると思います。当社のサービスは、学生を推薦すれば終わりではありません。企業の選考中、選考後もキャリアアドバイザーは学生をフォローし続け、内定が出たら入社の意思確認や迷いがある場合などでは、局面に応じて適切なアドバイスを行います。つまり、企業側にも「入社意思が固まっている」、あるいは「まだ就活を続ける意向なので、いま内定を出しても辞退される可能性がある」といった学生の本音をお伝えすることができるのです。企業が学生に直接質問しても本心を聞き出すことは容易ではありませんが、当社では客観的な第三者という立場でサポートを行っているからこそ可能となります。

マイナビ新卒紹介では学生をフォローしながら、どのタイミングで内定を出すのがもっとも採用成功の可能性が高いかをアドバイスしています。2015年卒、2016年卒の採用では、当社がサポートして入社承諾した学生の辞退はほとんどありませんでした。内定辞退が大きな課題となっている現状があるからこそ、ぜひマイナビ新卒紹介をご活用いただきたいと考える理由です。

ちなみに、紹介料は入社承諾時に請求いたしますが、万が一辞退された場合は、全額返金するルールとなっています。さらに、4月の入社後早期退職した場合も、一部をご返金することになっていますが、過去にそういったケースは一例もありません。このミスマッチの少なさも、マイナビ新卒紹介の大きな特色です。

通年採用をはじめ多様化する企業ニーズに応える

---新卒紹介から派生した、新たな採用支援サービスにも取り組まれているとお聞きしました。

広報活動解禁以前にも、学生との接点を持ちたいという企業のご要望が増えています。そのため当社では新たに二つのサービスをスタートさせました。それが「インターン紹介」と「プレ期間セミナー」です。いずれも採用を前提とした推薦ではありませんが、どんな学生と出会いたいかというご要望に沿った形で学生を紹介しますので、告知費用などをかけずに、ピンポイントで効率的なインターンシップやセミナーを実施することができます。

また、広報活動解禁後の新サービスとして、「ターゲット層限定セミナー」と「説明会動員サービス」もスタートします。採用ターゲットになる学生を絞り込んで、セミナーや説明会を行いたいという企業のご要望に応えるサービスです。公募を中心に行っているもののエントリー数が思ったほど集まらない、セミナーの動員が目標にいかない、といったケースで補助的に活用していただきたいと考えています。

これらの新サービスに関しても、すべてキャリアアドバイザーが面談を行い、志向性や意欲を確認した学生だけをご紹介します。従って大勢を集めるよりも、絞り込んだ学生と密な接触を持ちたいと考える企業にこそ、活用していただきたいと思っております。なお、これらのサービスの料金は成功報酬型ではなく、ご紹介人数に応じた課金となります。

---新卒採用から既卒者採用までを、シームレスに考える企業も増えているそうですね。

最近は、入社式ぎりぎりまで採用活動を継続する企業が増えています。「欲しい時に選考・採用できる」という機動性が最大のメリットの新卒紹介は、継続採用や留学生採用、内定辞退者分の補充なども含めた、通年採用にも適した採用手法だといえます。

こうした考え方の延長線上で展開しているのが、2015年卒からスタートした「マイナビ新卒紹介アドバンス」です。4月以降に既卒者となった人材を継続的に紹介するサービスで、初年度は非常に好評でした。当社の研修企画部門で開発した研修サービス「ムビケーション」を利用し、ビジネスマナーやチームワークなど約1週間の社会人基礎研修を行った上で推薦するのが大きな特色です。選考参加者のうち91%が入社に至るという圧倒的な成約率の高さで、2015年の5月以降に新天地で活躍をはじめました。16卒採用だけで充足できなかったものの、17卒の4月入社まで待たずに新卒者の受け入れを考えられている場合には、ぜひ本サービスのご利用もご検討ください。

---新卒採用の新たな形を提案し続けている御社のサービスについて、多面的に理解することができました。本日はお忙しいところ、ありがとうございました。

株式会社マイナビ 若年雇用推進統括部 事業推進部 柳楽太郎部長

企業データ

社名 株式会社マイナビ
本社所在地 〒100-0003
東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号
◎マイナビ新卒紹介 事務局
 (新宿エルタワー27F)
事業内容 有料職業紹介事業(13-ユ-080554)
設立 1973年8月15日
代表者名 代表取締役社長 中川 信行

会社情報 サービス情報 導入事例

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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